
福岡といえば、玄界灘の豊かな海の幸に恵まれたグルメの宝庫。そんな地元の新鮮な素材と、繊細な職人の技が融合したこだわりの寿司を堪能してみませんか?
この記事では、初心者の方でも本格的な味わいが楽しめる福岡のおすすめ寿司店を厳選してご紹介。加えて、知っておくと安心な寿司の基本マナーや江戸前寿司の特徴についても分かりやすく解説しています。
知っておきたい日本の寿司店の基本
日本の寿司店には、カウンター席で職人が目の前で握ってくれる本格的なスタイルから、回転寿司や立ち食い寿司のようなカジュアルな形式まで、さまざまな種類があります。
本格的な味を求めるならカウンター寿司がおすすめですが、初めて訪れる際は緊張してしまうもの。少しでも安心して訪れられるよう、寿司店の基本とマナーを解説します。
江戸前寿司とは
「江戸前寿司」とは、東京湾(旧・江戸湾)で獲れた魚介を使い、鮮度を保つために工夫された下ごしらえが特徴の寿司スタイルです。江戸時代後期に屋台で提供されていた「握り寿司」がそのルーツで、今の日本の寿司の原型とも言われています。

酢締め、昆布締め、漬け、煮るなどの技法で素材の旨味を引き出し、さっぱりとした味わいに仕上げることが多いです。現代でも高級寿司店を中心に、この伝統的な江戸前の技が受け継がれています。
気持ちよく食事を楽しむための寿司店でのマナー
寿司店には、気持ちよく食事を楽しむためのちょっとしたマナーがあります。格式ばったルールではありませんが、知っておくとお店の方との距離もぐっと近づき、より心地よいひとときを過ごせるでしょう。
① 手でも箸でもOK
寿司は手で食べても箸で食べてもマナー違反にはなりません。目上の人との食事では相手に合わせる必要がありますが、そうでなければ自分が食べやすい方でOKです。

特に握り寿司は、職人が食べやすい形に整えているため、手でそのままつまんでも問題ありません。清潔な指で一貫ずつ丁寧にいただきましょう。
ただし、寿司ではなく「ガリ(生姜の甘酢漬け)」を食べる時には、必ず箸を使うようにしましょう。
②寿司ゲタは動かさない
カウンターのある寿司店では、木材や陶器などの素材でできた「寿司ゲタ」というものが用意されています。これは板前が寿司を置き、お客側が寿司を取る位置の基本となるもので、勝手に動かすのはマナー違反となります。

少し高い場所に寿司ゲタがある場合でも、降ろしたり、自分が食べやすい位置に持ってきてはいけません。また、箸や皿を乗せるのもNGとされています。
③ 形が崩れないように一口で食べる
握り寿司は基本的に一口で食べられる大きさに作られています。途中で噛み切ろうとするとシャリ(酢飯)とネタ(魚介)が崩れてしまい、見た目も味も損なわれてしまいます。可能な限り一口でいただくのがスマートです。

④ 醤油をつける場合には
カウンタースタイルの寿司店では自分で醤油をつけることは多くありませんが、醤油をつける際は、ネタの方に軽くつけるのが基本です。シャリに醤油が染み込みすぎると、寿司本来の味が損なわれてしまうからです。

なお、海苔が巻かれた「軍艦巻き」は少し斜めにしただけでも形が崩れやすいので、ガリ(生姜の甘酢漬け)に醤油をつけてから、ネタの上に少量たらして食べると美しくいただけます。

煮切り醤油(あらかじめ味付けされた醤油)が塗られている寿司には、追加の醤油は不要です。職人の味付けをそのまま楽しみましょう。
福岡のおすすめ寿司店5選|初めてでも訪れやすい名店をピックアップ

画像:照鮨
ここからは福岡の人気寿司店の中から、Googleマップで★4.1以上の高評価を獲得している名店を5軒ご紹介します。ぜひ旅先でのレストラン選びにお役立てください。
たつ庄

福岡市の閑静な住宅街にひっそりと佇む名店。福岡・佐賀のミシュランガイドにて1つ星を獲得する実力を持ち、地元のみならず、全国から寿司好きが訪れます。
店内には落ち着いた和の趣が漂い、中心には美しく磨かれたカウンター席。大将との会話を楽しみながら、目の前で繰り広げられる繊細な手仕事を堪能できます。

海外からのお客様にも丁寧に対応してくれる、細やかな心配りも魅力の1つ。
握られるのは、近海で水揚げされた旬魚を中心に、素材本来の味を引き出した江戸前寿司。さらに、寿司にとどまらず、甘鯛の若狭焼や鱧しゃぶ、白子の逸品など、四季を感じる和の料理も充実。美しく研ぎ澄まされた一皿一皿が並びます。

使用する米は長崎・壱岐産、塩も同地の天然塩、本わさびは伊豆産と、細部に至るまで妥協のないこだわり。上質な味わいを心ゆくまで楽しみたい方にふさわしい、大人の隠れ家です。

お店の詳細
熟成鮨光史郎

福岡・薬院駅から徒歩6分。静かな路地にひっそりと暖簾を掲げる『熟成鮨 光史郎』は、和の技を極めた店主が織りなす“熟成鮨”と“創作おつまみ”が堪能できる、大人の隠れ家です。

その魅力は、全国各地から選び抜いた魚介をネタごとに丁寧に熟成させる、独自の手法にあります。旨みがじんわりと引き出されたネタに合わせるのは、大分県産ヒノヒカリ棚田米を使った赤酢のシャリ。ひと口頬ばれば、香り、甘み、旨み、そして余韻まで、まるで物語のように変化する味わいが広がります。

席はカウンター10席のみ。木の温もりに包まれた上質な空間で、職人の所作を間近に感じながら、ひと皿ごとに店主の丁寧な説明を受けられるのも魅力です。味わうほどに深まる美味しさと、料理に込められた想いに触れられる、特別な時間をどうぞ。

お店の詳細
住所:福岡県福岡市中央区白金1-7-12 ファイブスターズ白金 1F
アクセス:西鉄天神大牟田線「薬院駅」から徒歩7分
営業時間:12:00 – 14:00/18:00 – 22:00
定休日:不定休
すし笑 福岡店

赤坂駅から徒歩3分、「福岡大名ガーデンシティ・ビオスクエア」内に佇む本格江戸前寿司の名店です。
コースは旬の魚介を贅沢に味わえる「おまかせコース」1本というこだわりで、職人の手で丁寧に織り成される約25品にもおよぶ握りやつまみが楽しめます。

なかでも、東京・豊洲市場から直送される本鮪は必食。そのとろけるような食感と濃厚な旨みは、福岡ではなかなか出会えない特別な味わいです。さらに、北海道や青森、宮城などから届く雲丹や鮑など、全国の美味を一堂に楽しめるのも大きな魅力。

「心からの満足をお届けしたい」――そんな想いが込められた一貫一貫をぜひ心行くまでご堪能ください。

お店の詳細
住所:福岡県福岡市中央区大名2-6-50 FDGCビオスクエア 2F
アクセス:赤坂駅から393m、徒歩3分
営業時間:11:00 – 15:00/17:00 – 23:00
定休日:-
照鮨

福岡の名店で総料理長を務めた職人が手がける、旬の彩りと繊細な美味しさが詰まった寿司を楽しめる一軒。玄界灘で水揚げされた新鮮な魚介と、糸島の自然が育んだ野菜を用い、ひとつひとつに丁寧な下ごしらえと工夫を施しています。

それぞれのネタには、最適な薬味やソースが添えられ、素材本来の魅力を最大限に引き出す美しい仕上がりに。四季の移ろいを映す握りはもちろん、目にも楽しい演出が施された刺身も、訪れる人の心をときめかせます。
店内は、和モダンなデザインで統一された全46席。カウンター席から掘りごたつ席、個室まで多彩な空間が揃い、女子会やデート、家族での食事など、さまざまなシーンにフィットします。

お子様連れにも優しい細やかな心配りで、誰もが心地よく過ごせる、温もりに満ちた寿司店です。
お店の詳細
鮨 水魚

地下鉄七隈線「天神南駅」から徒歩5分の場所にある本格江戸前鮨店。「鮨好きの店主が、あったらいいなと思う鮨屋」というコンセプトで、お酒で刺身や煮魚をいただき、〆で鮨を食べるという発想で立ち上げました。

34年以上の経験を持つ料理人が腕を振るい、刺身や煮魚、焼き魚はもちろん、珍しい鯨料理も提供。それぞれの料理とビール、日本酒、ワインとのペアリングも絶妙です。
一番人気は「鮨懐石 新【花菖蒲】2025+飲み放題」(15,000円)で、海鮮料理や鮨10貫を含む全19品を贅沢に堪能できます。

店内には広々としたカウンター8席と、4名用個室が3部屋、6名用個室が1部屋の計26席を完備しています。
(※コース料金などは季節によって変わる可能性があります)
お店の詳細
住所:福岡県福岡市中央区春吉3-24-4 KS SQUARE 2F
アクセス:地下鉄七隈線「天神南駅」徒歩5分
営業時間:17:00 – 23:00
定休日:不定休
まとめ
いかがでしたか?
今回ご紹介した5店舗は、いずれも初心者にも優しく、旅の思い出にふさわしい名店ばかり。寿司文化の奥深さを感じながら、福岡ならではの味わいを心ゆくまでお楽しみください。
AutoReserveとは?
予約可能レストラン数No.1のグルメサイト。
詳細はこちら
※ご予約に関するご質問は、AutoReserveへ直接お問い合わせください
住所:福岡県福岡市中央区高砂1-19-28 エスポワール渡辺通南 1F
アクセス:西鉄・地下鉄七隈線「薬院駅」から徒歩7分
営業時間:昼 11:30 – 14:00(月曜のみ12:00 – 14:00)/夜 18:00 – 22:00
定休日:日・祝日